10/3 髙地優吾、初☆主演舞台 開幕!!!
新国立劇場中劇場にて10/3からスタートしました。
髙地くんの舞台を観るのは2回目。
今作はアメリカンコメディで、笑わずにはいられない面白い作品でした。私は2階席のほぼセンターだったので、ステージ全体がよく見えて最高。
【あらすじ】
厳格な父の束縛に嫌気がさしていたバディは、社交的で気ままに独身生活を謳歌している兄・アランの家へ転がり込むように家出をする。アランの家では恋人達が入れ替わり立ち代わり訪れ、心配性のママや怒り狂うパパを巻き込み、アランの家で繰り広げられるドタバタアメリカンコメディ。
大爆笑!…というわけではありませんが、『フルハウス』の様なクスっと笑えるコメディです。また、セリフ量がすごい!!テンポが良い分、キャスト達のセリフが膨大なんです!ネタバレになるのであんまり詳しい事は書けないんですけど、1シーンでのテンポの良い掛け合いが素晴らしく、これだけのセリフを覚えるのは相当大変だったろうなぁと思います。それだけに、このキャスト達の中に混じって何の遜色もなく演じられた髙地くんを推しじゃなくても評価せざるを得ないと思います。
バディ:高地優吾
内気なバディの動きや喋り方など、いつもの髙地くんを知っているだけにすごく可愛くて面白かったです。それだけに、2部のバディが本当に「あのバディ!?」と驚きです。5日の劇中には電話線をテーブルの下に片づけるシーンがあったんですが、「これ、どっち!?」ってなりました(笑)いや、お芝居の最中なんだからバディに決まっているんだけど、髙地くんも素でやりそうですw 真面目なバディならやるかな…(笑)
アラン:忍成修吾
忍成君の病んだキャラお芝居大好きなんです(笑)…が、今回演じているのは遊び人。こういう役は初めて拝見し、オールマイティな役者だと知りました。とても良いです。
そして、Xを見てるとバディよりもアランの方がセリフも多くて出演時間が長くて、アランの方が主演なんじゃない?というポストを幾つか見ました。…そう?
そもそも、作品を見る上で〝主演〟って意識する必要ある?少なくとも私は作品が素晴らしければ誰が主演でも良いと思ってる。勿論〝主演〟というリーダーを立てることは皆の士気を上げる為に必要な事かもしれないけど、客的にはどうでも良いんじゃないかと…。
ペギー:松井愛莉
可愛い(*´ω`*) 夢に一生懸命なんだけど、その一生懸命が何かズレてる。そのズレが可愛くて面白い。
コニー:岡本玲
夢を追い続けて掴み切れなくて、他に逃げるような言い訳もしたくなくて恋人が救ってくれたら…って思う気持ちはすごくわかる。それすらも掴むことが出来ず…。
今回一番共感できたキャラでした。
ベーカー夫人:高岡早紀
今作で1番好きなキャラです。最高。特に作中で電話を取るシーンが出てくるんですが、喋り方や間の取り方、動きの強弱等、しなやかでヒステリックで、めちゃ良いキャラしてます。そのキャラクターを上手に表現しているのが高岡早紀さんで、本当に素晴らしい女優さんですね。
ベーカー氏:羽場裕一
羽場さんも2時間ドラマでしか見たことが無かったのですが、厳格なパパ設定なのにコメディだから、実は1番アメリカンコメディのちょいクス設定がパパなのでは?と思いました。
そして、ニール・サイモンって誰?って思ったのは私だけではないはず。
というわけで、ここでニール・サイモンのご紹介。詳しく知りたい方はWikipediaで…w
1927年、ニューヨークで生まれる。兄とコンビでテレビやラジオ番組の放送作家として活躍していたが、元々劇作家になりたかった彼は、一念発起して『Come Blow Your Horn』でブロードウェイデビューを果たす。その後数々の作品を世に送り出し、最後の33本目を2001年に発表。引退後も発表はしないものの芝居を書き続け、91歳のサイモンは2018年に家族が見守る中人生の幕を閉じた。
サイモンは「一人きりの室内で、6~7時間自分が作り出した登場人物と時を分かち合うのはまさに天国である」と回想している。
さてパンフレットには演出家の宮田慶子さん、高地くん、忍成君の3人の対談が載っています。そこで髙地くんは「何も考えず笑って欲しい」とコメント。
本当にそんな作品でした。事前情報なんて一切要らない。当時のアメリカの時代背景なんて知らない。それでいいと思います。それでもすごく笑って見られる楽しい作品でした。