KAME LOG

想いのままに…

映画『言えない秘密』

 

この連弾のシーンが大好きなかめこです。こんにちは。

公開初日に観に行ってきました✨

レイトショーなのに『スト担だろうなぁ〜』と思われる女性がたくさん。豪雨の中、傘をさしてまでよく来るなぁと尊敬します。

※私は車だから

 

 

【あらすじ】

ピアノ留学で挫折し弾く事を辞めようとしている湊人の前に現れた謎の女性・雪乃。ピアノを愛する無邪気な雪乃と時間を共にすることで、固く閉ざされていた湊人の気持ちに変化が生じる。しかし、雪乃には誰にも言えない秘密があった。

 

 

 

※ネタバレ閲覧注意!!

 

 

 

私はピアノもお芝居も出来ないし、音楽や映画に詳しいわけじゃないので完全に感覚のみ。また、元になった台湾の映画も観たことはありません。ストーリーも大我くんの告知以上の事は知らずに観ました。

それを踏まえた上での感想としてご覧下さい。

 

 

 

まず、告知の段階で音楽が美しいと思いました。この『secret』という曲は完全オリジナル?ショパンも名前を聞いたことあるなぁ程度の知識。サントラが発売されていますが、全く興味が無いものの、この曲だけは好きって思いました。聴いていて心地が良いです。

 

次。

物語は湊人が帰国後の大学の風景から。幼馴染が色々話している中突然姿を消す湊人。本校舎とは別の建物(別館?)にいました。どこからかピアノの音。

この辺りの表情の作り方は上手だなぁって思います。ピアノに対してのトラウマを抱えたままの大学生活。美しいピアノの音が聞こえて来ても、表情からワクワク感というよりは謎に対する好奇心が観て取れます。

渋谷くんでも思いましたが、大我くんは無音作品でも秀逸に演じられる様な気がしました。

 

そして雪乃との出会い。

湊人が抱えているもの、何故こんなにも苦しそうにピアノを弾く理由が分からないけど、無理矢理聞き出すわけでもお節介に介入してくるわけでもなく、ただ寄り添ってピアノって楽しいよって事を弾くことで伝えてくれています。

映像として作品の中に映し出されているわけでは無いけれど、きっと何度も会い、たくさんお話をして、同じ波長で居心地が良くて楽しくて惹かれ合ったのだろうなぁというのが分かる作り方でした。こういうシーンは長すぎてもダルくなるし、短いと心情が分かりづらく没入出来ないので、素晴らしい尺の采配だと思います。

この雪乃とのじゃれ合いは劇中に何度も出てくるのですが、「大我くん、これ素じゃない?」って思うくらいナチュラルなお芝居でした。きっとリアル恋人ともあんな感じなのかなぁと幸せな気持ちに…☺️

YouTubeを見ていても思いますが、大我くんってステージと遊び以外では(多分)基本的にローテンションで、他メンみたいに急に訳のわからない大声とかは出さない方だから、こういう無邪気にはしゃぐ姿がすごく可愛くて愛おしくなります。今年30才を迎える男性に言っていい褒め言葉では無いと思いますが。

 

因みに、ショッピングモールでのおサボりデートは「テラスモール松戸」だった様です。

最初ショップの並び方とかピアノの配置されているフロアの感じ、ウインドウやエスカレーターの配置を見て「あれ?」と思い、エンドロールではその名前を見つける事が出来ずに、パンフレットのクレジットを見て知りました。

背景にお客さんがほぼいなかったから、オープン前とかに撮ったのかな?去年撮影…夏の朝7時過ぎならもう陽は昇って明るいですからね。昼間設定での撮影も出来ると思います。

たまに行くから遭遇したかったなぁ…なんて思ったりしてますけど😜

 

 

後半にはクリスマスパーティのシーン。

大我くんの言っていたキスシーンってこれの事かな?

この時の連弾もですが、弾き終わってからの湊人が雪乃の手を被せる様に握る演出、撮り方、キスシーンの角度など、全てが美しい。というか、京本大我が美しい。

『お迎え渋谷くん』の【青田先生押し倒しキス未遂事件】(笑)の時は「目を瞑るの早くない?」って思いましたが…笑

 

 

その後湊人と幼馴染がキスをしている所に遭遇する雪乃。後に理由が明かされますが、病弱だった雪乃の体は限界が近かったのでしょう。以降湊人に会いに来ることがなくなりました。

それでも雪乃のお陰で再びピアノに向き合うことができた湊人は学内発表会に向けて練習の日々。

発表会当日、あろうことかこの日は雪乃の命日でした。発表会後に雪乃の家へ突撃訪問し、全ての謎が判明します。

冒頭で雪乃が拾った楽譜、これがキーになっていました。雪乃はこの楽譜を奏でる事で、未来へと行くことが出来たのです。

ここまでがすごくノスタルジックで美しい作品だったのに、急に非現実的な設定wwwww

しかしこれを不自然なく魅せる背景が素晴らしかったです。

そしてこの譜面の最後のページに文字が浮かび上がってくるのを見た湊人は、雪乃がまだ生きている事を知り、今度は自分から雪乃のもとへ。

 

音楽室で倒れている雪乃を抱き上げ、何とか助けようとする湊人。

…重そう…www

大我くん力無さそうだもんなぁ😅それに加えヒロインが痩せ型では無いから尚更…笑

大我くんより私の方が絶対に力あると思う😂

 

このシーンでは、大我くんの悲痛なお芝居が観ていてすごく苦しかった。それだけで涙が出そうでした。…一瞬も泣かなかったけどw

あと、あんなにしっかりと頭を抱えられて良いなぁと不謹慎にも思ってしまいました笑

 

ラストは少し含みを持たせた終わり方。

でも決してモヤっとすることなく、直後のSixTONES『ここに帰ってきて』が流れて最高の終わり方でした。

 

 

ハッピーエンドでは無いけれど、とても儚く美しい作品。これは紛れもなく良品です。

テーマが秀逸なだけではなく、撮り方魅せ方、大我くんのお芝居、音楽、どれをとっても素敵でした。

「アイドルグループSixTONESのメンバー・京本大我」では無く、それを含みつつ、一俳優としての「京本大我」のお芝居としての動きや表情が最高に好きです。

湊人は極ありふれた普通の大学生だからこそ、普段の大我くんとのギャップにお芝居の上手さを感じられると思います。

そしてこれは個人的意見として、大我くんの落ち着いた声や独特な笑い声、クシャッと笑う顔、大好きです。

ただ、この声のせいで台詞が棒読みに聞こえてしまう様な気がします。それ故、彼のお芝居は下手くそだと思う人もいるでしょう。

でもこの作品に関して言えば、大我くんのこの落ち着いた声はすごく合っていると思います。何より、私は大我くんの表情をぜひ注目して観て欲しいと思っています。この美しい顔が、辛い時、悲しい時、楽しい時…、本当にお芝居なのか?と思わせられる程に役に入っていて素敵なんです。

 

ラブストーリーが嫌いでなければ、ぜひ観に行ってみて下さい。観終わった後には「美しかった」と思わざるを得ない感想が出ると思います。私はそうでした。

 

 

 

 

ただ一つ残念なのは、ヒロインの顔もお芝居も生理的に嫌いだなって思ったこと。昭和的な顔と表現した(監督だったかな?)のは納得だし、作品の雰囲気にはそういう人が合っているのも理解できます。でもねぇ…。

ヒロインが誰でも認める美しい昭和美人顔さん(個人的に好きなのは有村架純さん)だったらもう一度観に行きたいと思うんですが、残念ながら2回目はありません。

どうぞ大我くんが大好きでヒロインがアレでも大丈夫な方、何度も劇場に足を運んであげて下さい。